2015年01月
2015年01月27日
県営カジノを立て直せ
辣腕知事がカジノを誘致した。
しかも株の出資比率が51%と言う公営カジノのドタバタ劇であるが、
クワハウスと言う第3セクターの温泉保養施設の経営難とだぶり、カジノの赤字を解消すべく
奮闘ぶり盛りだくさんの小説で、一気に読ませてくれる。
参考になりました。
これは、カジノの負のイメージてんこ盛りの本であるが、カジノ誘致で浮き上がった足を地に着ける
警鐘本として面白いのであるが、マカオ・韓国の負のイメージばかり強調しているので、不満でもある。
ヨーロッパの、金もうけよりは社交的な場の提供としたカジノの紹介がほとんどない。
日本の各地10ヶ所に造るカジノは、大都市・沖縄などのリゾート地、それとこじんまりとした温泉地や景勝地
に考えられると思うのだが、そのモデルにマカオ・韓国のカジノは似つかない。
しかし、国際都市間競争のレースに出遅れた日本の東京・大阪が腰を据えてカジノ計画を考える反面教師的な
役を充分担える内容である。
カジノ計画地に、徳島県鳴門市が入っていたことで、この本は素晴らしい。
2015年01月06日
IR凋落の予感
日経・1月6日。「マカオのカジノ収入前年割れ」
マカオのカジノの株価が平均で5割近く低下。
メルコ・クラウンは、香港での株式上場を廃止。
ついに来ました。マカオカジノモデルの終焉が・・・。
これまで、ハイロラーの客を中心に売り上げを伸ばし、マネーロンダリングの手軽さで裏金を手に入れる
気軽さにメスが入った途端の収益悪化。
マカオ・シンガポールモデルを盛んに宣伝し、民主党政権下には、マカオ特集のようなカジノ宣伝用DVD
を配ってくれたが、誰にも見せずどこかに行ってしまったが・・。
日本のカジノ進捗は、地方の活性化を目的としものだったが、マカオ・シンガポールの盛況に目がくらみ、
Big IRを取り込もうと、東京・大阪が主導権を握ったかのような展開ばかりであった。
私は、カジノ議論が始まった時から、日本で最小でヨーロッパ型のカジノの導入を目指していた。
モデルとなったバーデン・バーデンに15年ぶりに訪れた。
佇まいは往年のままであったが賑わしさが減った印象であった。
しかしカジノは、以前に比べより重厚感が増しヨーロッパを代表する格式を保っていた。
マカオの収益の改善は、今後次々できる各国のIRの中で新たな集客目標を取り込まなければ、ただの
IR集積施設としてしか魅力がないだろう。
これをしり目に新たに開業する巨大IRと、こじんまりして街と共に存在してきたヨーロッパのカジノが行き残るものと思われる。そのために街の将来計画が策定されなければならないが、現在ではカジノ誘致ばかりが目立ってしまい、目先の利益だけを追い求めているように見えるのは私だけだろうか。